【剣盾S21 最終5983位 - 1690】めがね黒バドレックス

目次

はじめに

剣盾S18よりレート戦を始め,初めて4桁を達成したため,備忘録として構築メモを残しておく.幾つかの禁止伝説軸や一般枠の並びには太刀打ちすることが困難であるなど,欠陥も多い構築となっているのは反省点.

構築

構築経緯

  • 伝説枠としてザシアンの個体数が多いことが予想されたため,基本的に優位に立ち回れる黒バドレックスを選択し,構築を開始.
  • 次に多く存在する伝説個体として,黒バド,カイオーガが予想されたため,黒バド対策枠として悪ウーラオスカイオーガ対策としてゴリランダーを採用.
  • 自身の黒バド対策への対策として,対悪タイプ向け,特に相手の悪ウーラオスに後出し可能なカプレヒレを採用.
  • 試運転していく中で,ザシアン・ゴリランダーへ後出しできる個体が欲しかったため,ウインディを採用.
  • 最後にパーティ全体を見た時,電気の一貫が切れていなかったため,地面枠としてガブリアスを採用.
  • 持ち物として奇襲性の高いこだわり系のアイテムを積極的に活用していく方針とした.

用語

A: こうげき,B: ぼうぎょ,C: とくこう,D: とくぼう,S: すばやさ

個体紹介

黒バドレックス

能力値:176(4)-x-100(0)-217(252)-120(0)-222(252)

性 格:おくびょう(A↓S↑)

技構成:アストラルビット,サイコショック,かふんだんご,リーフストーム

持ち物:きあいのたすき→こだわりめがね

選出率:1位

役割対象:

  • 等倍以上取れる伝説全般・一般枠全般(かげうち持ちのゴーストタイプ除く)

コメント:

  • めがね+広い技範囲により高火力で相手の受けを許さない.
  • 黒バドレックスの後受けとして,ブラッキーバンギラスが多くおり,黒バドで有利対面をとれた時は,これらを大抵後投げしてきた.後投げを読んで,ブラッキーにはめがね+かふんだんご,バンギラスにはめがね+リーフストームを当てることで簡単にサイクルを崩せる.
  • エスパー枠には特殊受けに存在するラッキーやハピナス意識でサイコショックとしていたが,HBポリゴンが突破できないことの方が多かったため,サイコキネシスの方が良かったかもしれない.
  • シーズン後半は,バルジーナが個体数を増やしてきていたため,この構成ではうまく突破できないことも多々あった.
  • 読みがあたり相手の想定を崩せた時はかなり気持ちの良いものがある.ただ,うまく当てられれば簡単に勝てるが,読み違えると不利な盤面となる可能性もあるので扱いは難しいと考える.
  • 以下,余談
    • シーズン初期は,たすき+悪巧みで運用していた.かぶんだんごの枠はエナジーボールだったが,シーズン初期に多く存在したブラッキーを突破できなかったため,かふんだんごに変更した.
    • 悪巧みを積む隙がなかなかないのと技範囲に不便さを感じていたため,持ち物をめがねに変え,わるだくみ→リーフストームに変更した.

悪ウーラオス

能力値:175(0)-182(252)-120(0)-x-80(0)-163(252)

性 格:ようき(C↓S↑)

技構成:インファイト,あんこくきょうだ,とんぼがえり,ふいうち

持ち物:こだわりスカーフ→こだわりハチマキ

選出率:2位

役割対象:

  • 黒バドレックス,ムゲンダイナ・ホウオウ軸の受けループ
  • ランドロス,サンダー

コメント:

  • ハチマキ+あんこくきょうだにより相手の受けを崩す.
  • 今シーズンはHBサンダーが多く存在し,ぼうふうを持たない個体も多々存在したため,対面サンダーに対してあんこくきょうだを打ち込むことでサイクルを崩す展開が多々あった.確定急所なので威嚇も関係なしなので,HBランドロスも受からない.
  • けしんボルトロスに対しても悪タイプである為,いたずらごころによる補助技を無効化できるため,非常に強くでれる点も優秀だった.けしんボルトロスの後出しに対して,いたずらごころ+でんじはを無効化し,きょうだで突破していく展開も一度あった.
  • ダイジェットがないため,やりたい放題だった.
  • 後出しで負荷なく完全に受けていたのはレヒレくらい.後は大抵負荷を与えることができた.
  • 性格は,後出しのミミッキュ,または皮が剥がれたミミッキュに対して上から殴れるようにようきを選択.

ゴリランダー

能力値:177(12)-194(252)-111(4)-x-112(172)-144(68)

性 格:いじっぱり(A↑C↓)

技構成:グラススライダー,ばかぢから,とんぼがえり,はたきおとす

持ち物:とつげきチョッキ

選出率:2位

役割対象:

コメント:

  • カイオーガ含む水タイプ全般に対してサイクルを回しつつ崩していく.チョッキであることでサイクルを何度も回せるのが良い.
  • HAいじっぱりであるとレヒレに対して,2回しか後出しができないが,本個体だと4回は後出しできる.
  • 水タイプに対して後出しした後は大抵引いてくるため,はたきおとすにより後続に負荷を与えられるのも良い.ただしサンダーがいる場合は大抵サンダーが出てくるため,静電気に注意.ほぼグラスラしか撃たないのでS低下はそれほど問題ではないが,麻痺による行動不能は痛い.
  • 水タイプに対して非常に負荷が高いため,サンダー交換を読んで黒バドに交代し,黒バド有利対面から崩しを狙っていく動きも強かった.
  • 個体値の振り方や技構成はくろこさんの動画参考にした.
    www.youtube.com

カプレヒレ

能力値:177(252)-x-183(252)-115(0)-150(0)-105(0)

性 格:ずぶとい(A↓B↑)

技構成:ムーンフォースなみのり,ちょうはつ,きりばらい

持ち物:たべのこし

選出率:3位

役割対象:

コメント:

  • 悪ウーラオスが使用率トップであり,伝説枠が黒バドであるため,非常に悪ウーラオスと対面することが多かった.
  • その悪ウーラオスに対して何度も後受けができる点が非常に優秀.
  • ミストフィールドが非常に優秀.本構成にはラムのみもちがいない為,あくび展開や黒バドレックスがでんじはにより機能停止する展開を防ぐことができる.
  • ちょうはつ+ミストフィールドにより,受けループポケモンも見れなくもない.
  • きりばらいは,壁展開やステロ展開に切り返すために採用してみたが,撃つ機会は少なかっため,しぜんのいかりなど他の技の方が良かったかもしれない.きりばらいで壁展開を阻止できたパタンでは容易に勝つことができた.

ウインディ

能力値:191(206)-x-144(244)-128(60)-100(0)-115(0)

性 格:ずぶとい(A↓B↑)

技構成:オーバーヒート,ねっさのだいち,あさのひざし,ほえる

持ち物:ゴツゴツメット

選出率:3位

役割対象:

  • ザシアン,ゴリランダー

コメント:

  • ザシアン,ゴリランダーと環境トップに対して後出しが安定する点が優秀.
  • 努力値調整は,耐久無振りザシアンに対して,ゴツメ+オーバーヒートで確定が取れるように調整した.ただ割と耐久に振っているザシアン個体も多く,またウインディ相手に突っ込んでくる展開も少なかっため,1度しか決まらなかった.このため,60の努力値はSなどに振り,命中安定のかえんほうしゃを採用した方が良いかもしれない.
  • ねっさのだいちはなんとなく入れてみたが,おにびでも良かったと思う.一度だけムゲンダイナを落とす展開があったが,それ以外ではあまり有効に働く機会がなかった.
  • ほえるは,積み展開防止のために入れたが,本構築が積み展開を許さないような数サイクルで相手を崩していくコンセプトのため,あまり相手に詰まれることがなく,ほえるを打つ機会はほとんどなかった.ウルガモス相手に一度撃ったくらいかも.

ガブリアス

能力値:184(4)-182(252)-115(0)-x-105(0)-169(252)

性 格:ようき(C↓S↑)

技構成:げきりん,じしん,ストーンエッジ,ほのおのきば

持ち物:こだわりスカーフ

選出率:3位

役割対象:

コメント:

  • 高い火力と高いすばやさにより高火力を上から押し付ける.
  • スカーフウオノラゴン,スカーフレシラム,竜舞ゼクロムなどに対して上から逆鱗を当て崩してく展開が何度かあった.
  • 最後に決めた本枠は,シーズン終盤まで何度かポケモンを変更した.特に上5体ではゼルネアスにどうしても勝てないため,鋼枠を入れたかったが,電気の一貫も切れておらず地面も必要,ひこうの一貫も切れておらず岩・鋼も必要となっていた.
  • 岩・鋼 ツンデツンデ,地面・鋼 ドリュウズで検討した.ツンデツンデは素早さが遅くトリルを打ちたいがトリルを打つと黒バドと相性が悪く,チョッキを持たせられないせいで意外と脆くあまりサイクルを回せず使いずらかったため,採用を見送った.ドリュウズに関しては検討だけし,試運転に至ることができなかった.理由としてゼルネアスに対して対面処理ができるわけではないため,採用を見送った.

選出

相性考察

  • ザシアン軸(優位)

  • ムゲンダイナ軸(優位)

    • 黒バド,悪ラオスで崩していく.
  • 日食ネクロズマ(優位)

    • 黒バド,悪ラオスで崩していく.
  • イベルタル軸(圧倒的不利)

    • 勝てない.
  • ゼルネアス軸(圧倒的不利)

    • 勝てない.
  • ホウオウ軸(優位)

    • 黒バド,悪ラオスで崩していく.
  • ゼクロム軸(比較的優位)

  • レシラム軸(比較的優位)

    • 黒バド,ガブリアスで崩していく.
    • ヒレでレシラムを受けることもよくあった.
  • キュレム軸(比較的優位)

対処が困難な一般枠

  • サザンガルド

    • ガブリアスで両方に抜群をつけるが,スカーフであるため読みを外すと不利サイクルとなることが多々あった.
  • たすきエースバーン

    • ウインディを出し損ねていると一方的に殴られる展開があった.
  • サンダー

    • ぼうふうを持っているとぼうふうが一貫する.
  • ランドロス

    • ゴリランダーを出していないとじしんが一貫する.

おわりに

  • 基本的に伝説枠を通していくように構築・選出・立ち回りをしていけば良いため,非伝説環境に比べ思考しやすかったと感じる.
  • 今シーズンは黒バドに拘って進めてみたが,来シーズンは様々な伝説枠を使用してみたい.
  • 初めて記事を書いてみたが,めっちゃ時間かかった.